このコーナーでは、主に初心者さんに向けた戦闘関連のテクニックを紹介していきます。
RPGツクールVXAceで説明していきますが、多くはVXや他のツクールでも可能です。
合言葉は「はい、3分で自己アピールをどうぞ」
これから3回に別けてエネミーの戦闘行動について解説します。
何となく、デフォルトのAIはバカだと思っていませんか?
どうしても敵が同じ行動を取ると困っていませんか?
そんな育児にも似たお悩みを解決していきましょう!
楽しいことは楽なこと、今回は「簡単にザコ敵の特徴を出すAI」です。
つづきはこちら、からどうぞ。
千里の道もツールからデータベースよりエネミータブ、戦闘行動を開いて下さい。
各項目にマウスカーソルを置くと説明文がポップします。
左上にあるのが
スキル(行動)ですね。
え、ここから説明する?と思った人、甘いですね!
特にACEでは全ての行動がスキル化していますので
これを活用するだけで表現力は激増しますよ。
右上にあるのが
優先度です。
これは、罠です。名前に反して面倒な仕様なので
初心者は絶対にフィーリングで弄らないように。
そして行動条件の
常時。
条件なしと同義です。今回使うのはこれだけです。
条件を付けるのが戦術的という幻想はゴミ箱ポイーです。
ワンパターン行動を1つだけ設定する方法です。
デフォルト設定だと攻撃オンリーが基本なんじゃないかと思えますが
これは選ばれたザコにしか許されない行動だと理解しましょう。
序盤に登場し、他の敵の基準となるスライムや
中盤でステータスの高さで苦戦させるワーウルフ
無限湧きしてHPを削ってくるゾンビなど
頭の悪さを演出しつつゲーム的に意味がある使い方を狙います。
一方スキルによって敵を差別化、特徴を出すのは正解ですが
基本的にダメージスキルを攻撃と差し替えるようにしましょう。
良くある攻撃とスキルが半々の敵こそ無個性の原因です。
ワンパターンとはワンパン即死でターンが回ってこないザコの略。
そこから更に1/2の確率で特殊攻撃では、個性なんて伝わりません。
未練を捨ててワンパターンにし、代わりに敵の種類を増やしましょう。
5:4パターン優先度5のメイン行動と、優先度4のサブ行動の組み合わせです。
確率的には60%でメイン行動、40%でサブ行動を行います。
やはり攻撃スキル同士の組み合わせは悪手なので
特性の違うものにして、ここぞという強敵に使わせましょう。
1番のコツは「どちらの行動を取っても強い」とすることです。
ワンパターンと同じで、メイン行動を思い切りましょう。
サブ行動はそれを補佐するために置くのが目的です。
ターン制ならば読み合いのため、サブに防御スキルを混ぜてみる
ATBならばシナジーのため、サブに支援スキルを混ぜてみる
こういった工夫をすると下手なAIに勝る駆け引きが出来ますよ。
5:3パターン優先度5のメイン行動と、優先度3のレア行動の組み合わせです。
確率的には75%でメイン行動、25%でレア行動を行います。
レア行動くらいになるとデメリット行動もありになります。
ステータスは高いが、偶にボーっとするオーガや
大量に現れては、何体か逃げてしまうバットなどです。
25%のレア行動は基本的に使われないものと考えましょう。
従って、魔法使い系の補助行動にも適しています。
魔法が使えない状況では100%レア行動を行います。
ガチガチの戦術AIは次回説明しますが
ザコ敵ならこれくらいの大雑把な方が愛嬌ありますよ。
ザコ敵に適したAIとは?この3パターンが、ザコ敵用の戦闘行動パターンです。
見ての通り非常に単純なため、AIとは呼べないくらいです。
しかし勘違いしないで下さいね。
ザコだから弱いAIを適当に組めと言っているわけじゃないですよ。
およそRPGのザコ敵というのは
・ゲーム中に何回も戦う
・1回の戦闘時間は短い
という特徴は、ゲームバランスに関係なく共通しているでしょう。
従って、短い戦闘ターンで特徴を発揮するため
モンスターが取る行動を1つか2つに絞っています。
余計な行動をしている暇がないため、この方が強いのです。
同時にイメージの問題でもあります。
100%毒になる毒攻撃と、通常攻撃を5:5で繰り出す敵よりも
50%で毒になる毒攻撃を必ず繰り出す敵の方が分かりやすいですね。
弱めの敵はワンパターンで、強めの敵は5:4パターンで
それに少数5:3パターンを混ぜる、これくらいで丁度良いです。
スキルは色々な種類が作れ、エネミーの設定も簡単なので
3パターンでも実際はバリエーション豊富に用意できます。
楽しく敵AIを作るには、行動を厳選すること。頑張って下さい!
[9回]
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