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ゴッドあれこれ  「ギリシャ神話」のカミサマ

RPGのあれこれをつれづれと語る何それ誰得なコーナー♪
と掲げておいて何ですが、今回はほぼRPG関係ないですね。
*ギリシャ神話は神話の中でもストレートに性的なエピソードが豊富なので
 今回の記事にはそういう表現も多々含まれます。それを含めて楽しめる方のみお読み下さい。


ギリシャ神話というのは、古代ギリシャ(地中海世界)で発生した神話です。
古代ローマのローマ神話はこれをガワだけ変えて輸入したものですが
ローマで整理された設定の逆輸入もなされたので、ほぼイコールと言って良いです。
あとヨーロッパ人は(古代)ギリシャローマをマジリスペクトしているので
キリスト教が広まった中世以降もあらゆる分野でモチーフにされています。
こういった点で非常に面白い神話でもありますが、ここまでは前フリです。

ギリシャ神話の創世において、最初に存在したのが原初神です。
ガイア、カオス、タルタロスなどで、彼らは神であると同時に領域や要素としても扱われます。
ガイアを妻としたウラノスが全宇宙を統べますが、息子のクロノスによってムスコを王権を失います。
次に登場するのがクロノス率いる巨神族ティターンです。
しかしクロノスもまた息子のゼウスに討たれる運命にあり
クロノス率いるティターン神族はゼウス率いるオリュンポス神族と大戦争をした末に倒されます。
そして全宇宙を支配するようになったのが主神ゼウス率いるオリュンポス十二神です。
神話の主役は彼らです。ではどんな神なのか、紹介していくことにしましょう。 ・ゼウス"オリュンポスの種馬"
オリュンポス十二神の筆頭、神々を統べる主神にして、全知全能、全宇宙の支配者。
天空を司る天空神にして、雷を武器にする。その威力は全宇宙を焼き尽くせるほど。
敵を倒し、秩序を守り、公平な裁きを下す調停者としての側面も持つ。
巨神ティターン、巨人ギガース、怪物テュポンを倒し、運命すら克服して王権を確立させた。
……という彼のエピソードの大半が「浮気して子供を作り奥さんにばれる」という時点でお察し。
オリュンポス神の戦力強化を大義名分に盛る盛る、おかげでオリュンポス神の多くが彼の子供です。
因みに上記の特性以外に変身能力を持っており、白鳥に化けてレダを誘惑する
雄牛に化けてエウロペを誘拐する、雨に化けてダナエの部屋に忍び込むなど 大☆活☆躍 です。
裁定者としては柔軟なタイプで、同情したり圧力を掛けられると原則を曲げようとする
女神三人の調停を人間の王子に丸投げして、結果的にトロイア戦争を起こすなどしています。
それから天空神になった理由ですがくじ引きで決まりました。ほ、ほら運命だよきっと。

・ヘラ"怒れる正妻"
そんなゼウスの妻。夫の所為ですっかり愛人に嫉妬し復讐する神のイメージが定着しています。
ギリシャ神話には女神が多いこともあり、他の個性が目立たないというのも一因。
彼女の萌ゑポイントは、戦の神アレスを素手でボコボコにしたエピソードですかね。
主神の正妻として子供が生まれずに焦るような話もあります、ヘパイトス涙目な話ですが。
それから、友達のヒュドラがヘラクレスに負けそうなのを見て加勢し、あっけなく踏み潰された
カルキノスという子がいるのですが、それを星座にしてあげるなど優しさもばっちり兼ね備えていますよ。

・アポロン"歩く死亡フラグ"
ゼウスの子、アルテミスとは双子です。
太陽神という側面を持ちますが、これはローマ神話から逆輸入された設定です。
本来は弓矢、自然、音楽、詩作など芸術の神であり屋外で竪琴を弾いてるイメージです。
そして公式設定でイケメン。理想の青年像として良く彫刻にされます。
そういうわけで美女との絡みにはこと欠かないわけですが……ですが……
相手は全員が死ぬか、植物に変わるなどする不幸な最後を遂げます。
いきなり嫉妬して殺す、嫌がる相手を追い詰める、弄んで捨てる、などなど。
そしてその後で、ああ悲劇だった、みたいに良い話に持っていくのがアポロンクオリティ。
まあ美少年ヒュアキントスとは珍しくまともな悲恋話ですよ。結果的にアポロンが殺してしまいますが。

・アルテミス"ツンデレ処女"
ゼウスの子、アポロンとは双子です。
月の女神という側面を持ちますが、これはローマ時代に逆輸入された設定です。
本来は弓矢、自然、狩猟、処女など狩人の神であり屋外で獲物を追っているイメージです。
そして公式設定でイケメン。処女神として純潔を司り、女神としては珍しく未婚です。
純潔を誓った従者がゼウスに孕まされたときは熊に変えて息子に殺させました。
うっかり彼女の水浴びを覗いてしまった猟師は鹿に変えて、猟犬50頭に食い殺させました。
そんな彼女が唯一愛し合ったのが猟師オリオンで、結婚寸前まで行きましたが
処女神の結婚を良しとしないアポロンの策略によって彼女自身の手で撃ち殺してしまいます。
気丈な彼女が泣いてゼウスにお願いするも、死者の復活は認められずオリオンは星座になりました。

・ポセイドン"ゴッディングパパ"
ゼウスの兄、ハデスの弟。大海を司り、三叉の矛を携えています。
その力はゼウスに次ぎ、海神として嵐や津波を起こすに留まらず
洪水で町を沈めたり大陸を割って島を作ったりと地上を支配できる程の実力者です。
そしてこれまたゼウスに次ぐ女好きで浮気性であり、子沢山であり
神話ではやたらにポセイドンの娘という海関係のキャラクターが登場します。

・ハデス"オリュンポス最後の良心"
ゼウスとポセイドンの兄、冥府の神。死者の魂の管理者にして支配者。
地底と冥府を司り、死者の扱いにおいてはゼウスすら逆らうことが出来ない。
そして問題児揃いの神々の中で、何よりの人格者にして不幸属性を持つ。
まずくじ引きで冥府を任されたため死者の管理で忙しく地上に出る暇がありません。
ゼウスとポセイドンに次ぐ実力者でティタノマキアーでも活躍したのに
オリュンポス山に居れないという理由で十二神には入ってません。
(だから結局オリュンポスに良心はないわけですね)
冥府には死者しかおらず一人ぼっちなので、陰気で憂鬱、そして人付き合いが悪いです。
そんな彼が一目惚れしたのがペルセポネ、しかしハデスは口説き方が分からずゼウスに相談します。
ゼウス曰く「女は強引な男に惚れるからさらっちまえ、彼女の父である俺が結婚を許す!」
ということでハデスはペルセポネをさらいますが、これに対して母親のデメテルがぶち切れて大問題に。
一方ハデスは泣いているペルセポネを手篭めにするでもなく、何とか気を惹こうとあれこれしていました。
最終的にハデスとデメテルは和解し、ペルセポネに一年の2/3は地上に帰って良いとまで譲歩した上に
冥府の女王の座を与えています。うーん本当にゼウスとポセイドンの兄かこいつ。

・アテナ"戦の神(善)"
ゼウスの子で、戦争を司る女神です。アルテミス同様に処女神でもあります。
同じく戦争を司るアレスに対して、高潔さや戦略性などのポジティブイメージが強いです。
特殊な出生であり、ゼウスの最初の妻メティス(ティターン神族)との子ですが
ウラノス→クロノス→ゼウスと受け継がれてきた「我が子に倒される」予言を恐れたゼウスが
妊娠したメティスを飲み込んだ後、ゼウスの頭から出現するという経緯を辿ります。
子が予言された男神ではなく女神だったことで、ゼウスの王権は確実なものとなりました。
基本的に(アレスと対比することで)聡明な神として描かれるため
英雄に力を貸してくれたり、アラクネを諭したりするなど好意的に描かれます。
ただプライドが高く、ポセイドンと都市を取り合ったり(アテナイのアテナ崇拝の理由)
アプロディテやヘラと美貌を競い合ったり(トロイア戦争の原因)と衝突が多いのが難点。

・アプロディテ"ヘレニズムビッチ"
その美貌と、御尻の軽さと、揉め事を引き起こす率に定評がある愛と美の女神。
愛繋がりでエロスの母と考えられ、彼を焚きつけては度々人の恋路をかきまわします。
ルーツはオリュンポス神とは別で、ウラノスが切り落とされたアレから生まれたとか。
神話での役回りは専ら、愛(をめぐって争い)と美(を競って諍い)の女神。
本人も、夫がヘパイトスで愛人がアレス、他にも愛人や片思われが多数存在し
自分が呪い殺した女の息子が美少年だったので愛人にしたりとやりたい放題です。
「まるでアプロディテの様だ」は死亡フラグです。彼女は自分を崇拝しない人間に対して容赦しません。
一方でピュグマリオンの願いを聞き届けてガラテアを人間にしてやったりと崇拝者に対してはそれなり。

・アレス"戦の神(悪)"
戦争を司る神。荒ぶる神として描かれます。
アテナと比べると戦争の狂気や暴虐さといった要素を司るため乱暴者です。
ただ戦争に強い=男らしさということもあり、男神の中では一番のイケメンという設定です。
美の女神アプロディテが一番の愛人に選んだのもそういう要素が反映されてのことでしょう。
神話での立ち回りは殆どが悪役です。つーか壊す、暴れる率が高すぎる。

・ヘパイトス"オリュンポスのドラ○もん"
鍛冶、発明を司る神。普段は自分の工房で弟子と共に作業しています。
神々の武具の多くを製作し、その他便利道具を発明してくれる能力の持ち主です。
が、妙に生々しい幸薄さが特徴的です。
まず生まれつき足が不自由な神で、明確に「醜い」という扱いをされています。
正妻という立場を気負う母親のヘラは、醜い彼を認めず天界から捨ててしまいました。
その後、ヘラを罠にかけて認知を迫り、ついでにアプロディテとの結婚まで漕ぎ着けます。
しかしアプロディテもまた醜い彼を嫌いアレスに浮気をしたため2人も罠にかけて晒し者に。
こうして発明品と計略で上手くやり返した彼ですが、またもやヘラの面子を潰した上に
アプロディテとも離婚、アレスと敵対したので幸せとは言いがたいですよね。
因みに妻に相手にされず溜まっていた彼がアテナにBUKKAKEるという話もあるんですがね。

・ヘルメス"韋駄天の便利屋さん"
神々の伝令を勤める神。旅人、商人、泥棒、眠りなどを司る。
素早さと相手を眠らす能力を活用して、上手く立ち回るエピソードが多く
英雄達と同じく主人公立場で困難に立ち向かうこともしばしば。基本は欲望のために泥棒してますが。
しかしそれ以上に神々のメッセンジャーとしての役回りが便利で、パシリと化してます。

・デメテル"必殺、冬到来"
豊穣の女神。ハデスの妻ペルセポネの母でもある。
慈愛の母属性、そして恵みを司る心優しき性格だが怒らせると非常に怖い。
ペルセポネの件ではゼウスに詰め寄り、地上の恵みを引き上げる猛抗議でゼウスを折れさせた。
和解になったが、それでも地底にペルセポネが留まっている間は恵みを停止させる。(冬到来)
またポセイドンにレイプされた際もぶち切れで怒りの女神なる別名が付くほど。
因みに「ゼウスやポセイドンと違ってハデスは純真で心優しいから」とズバリ言ってくれた。

以上、オリュンポス十二神でした。
え?数が合わないって。
ああヘスティアがいましたね。炉と家庭の守護神です。
オリュンポス神、ゼウスらの長女に当たります。
地味な女神なので記述も少ないですが、性格が呑気で聖獣がロバなのが印象的。
これまた処女神ですが、他の処女神と違って角を付き合わせるような男らしさはなく
どんな神とも共存する和やかなお姐さんらしさを持った女神です。
そして十二神にはその甥のディオニュソスが入ることもあります。
彼はぶどう酒と酩酊の神。古くから根強い信仰があるマイナーな神という微妙な立ち位置で
十二神に入れず嘆く彼を哀れんでヘスティアがその座を譲ったとか。
だったらハデスさん入れてやれよ、いやマジで。どっとはらい。

拍手[6回]

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Responses1 Responses
1.無題 novc(のぶし)さん (2013/04/16 21:39) [Edit]

お世話になっています。
ギリシア神話、やっぱりRPGには欠かせない要素ですね。

昔、あるゲーム作家さんのお手伝いをさせていただいていたとき、RPG制作は

ケルト神話 北欧神話 ギルガメッシュ叙事詩 アーサー王列伝 古事記 日本書紀 山海経 西遊記 ベーオルフ 新訳聖書 旧約聖書 は最低でも押さえておけ。
そしてギリシア神話は一般常識だから知らないでは済まされないと言われたことを思い出しました。

ちなみにゼウスの雷霆(ケラウノス)の制作者はサイクロップスですよ。

あとアルテミスは夢の中でエンデュミオンと50人の子ども(全部娘)を作ったという話もあります。セレネーという説もありますが。夢の中なので経験はノーカンらしいです。
アポロンがオリオンを殺した後、アルテミスをさらって、どこかの島で襲っちゃって、アルテミスの初めてを奪ったっていう話もあります。いろんな話の集合体なので、いろんな異説があるわけですが、やっぱり神話面白いですよね。

あっあと、ちょっとスクリプトで相談事があるのですが、よろしいでしょうか?

Re:無題 奈々(なな) (2013/04/16 23:49)

コメントありがとうございます。そちらのRPG製作も、バージョンアップお疲れ様です。
>最低でも押さえておけ
うーん、胸焼けしそうなボリュームですね。まあ触りだけってことかも知れませんが。
引用されることが多い&自分もゲームで使いやすいので知っていて損はないですけどね。
元ネタを調べるなどもインターネットのおかげでハードルは下がっていると感じます。
今回あえて捻くれた解釈を推してみましたが、こういう楽しみ方もあるよと伝われば幸いです。
>ゼウスのケラウノスの作者
確かに、キュプクロスがティタノマキアーの際にゼウスに協力したのが有力説でしたね。
一応ヘパイトスが作成して、その褒美にアプロディテとの結婚を得たという説もあったのです。
キュプクロスはヘパイトスの助手ですし、両者ともに古くは雷の神格だったので
この辺は時代と共に同一化や神権の譲渡があったと思われます。
誤解を招きそうな記述になってしまうので訂正しました。ご指摘感謝します。
>スクリプトの相談事
どうぞどうぞ。もっとも私如きの腕で解決できるかは分からないので
FSMで訊いたほうが早く解決するかもしれませんけども。

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RPGツクールVXAceを中心に製作を行っています。 スクリプト、イラスト、ドット絵など広くちょこちょこ手を出していますので、 できる範囲で他のツクーラーさんのお手伝いができたらなと思っています。