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へぷたなすくろーる

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種族あれこれ  ドワーフ

RPGのあれこれをつれづれと語る何それ誰得なコーナー♪
ゲーム製作で調べたり考えたりしたことを書きなぐります。
頑固一徹鍛冶親父、今回はドワーフですよ。

さてドワーフのイメージはかなり統一されています。
髭で小人で頑固で職人、そして山や地底に住むとまあこんな感じですね。
そのルーツは前回のエルフと全く同じです。
即ち北欧神話が産み、ヨーロッパ民間伝承に拡散し、トールキンがイメージを作り上げてRPGがそれを引き継ぐわけです。


北欧神話において、ドヴェルグという闇の妖精が存在します。
太古の巨人王ユミルが神々によって倒され、その死体から大地が創造された際に
ユミルの死体に湧いた蛆虫が、神々によって人に似た姿と知性を与えられたのが彼らです。
そのため性格は陰気で、暗いところを好み光を嫌います。光に当たると死ぬとされてます。
鍛冶の腕が優れており、神々が持つアイテムの多くは彼らによって作られました。
が同時に北欧神話でも1、2を争う神々の舐めっぷりであり、首飾りの代金にフレイヤの体を要求したりとやりたい放題。
(フレイヤは美の女神で人気が高いのです。まあその条件をOKしちゃうフレイヤもフレイヤですが)
逆に神々は(主にロキが)彼らを唆したり騙したりして宝物を奪うなど、ダメな方の持ちつ持たれつな関係。

エルフの原型であるアールヴとは直接関係しませんが、対になる存在です。
光の妖精(リョース)アールヴに対して闇の妖精ディックアールヴが存在しますが
このディックアールヴはドヴェルグと同一であるという見解も有力です。


さてドヴェルグはドワーフとして北欧を中心に、ヨーロッパ民間伝承で広がっていきます。
ここで低身長の小人であることや、髭をはやした老人のような姿など、ビジュアル面でのイメージが確立していきます。
民間伝承の妖精に共通しますが、自然の中で暮らし性格も陽気であるという描かれ方をされます。
例えばグリム童話の「白雪姫」における七人の小人なんかもドワーフです。
但し、ディズニーのような アホみたいに 明るいイメージだけでなく、結構えぐいこともやるので注意。
(穿った見方をすれば、この七人の小人だってフレイヤのエピソードを原型としている可能性があります)


そしてトールキンのドワーフが登場します。
小人であること、髭であること、陽気な性格、この辺りは民間伝承から引用しつつ
北欧神話の鍛冶の腕と荘厳さを取り入れてゲルマンゲルマンしたドワーフ像を作り上げました。
王を持ち、一族の仲間意識が強い。非常に誇り高く、やや傲慢で恨みを忘れない。
打ち解けると気さく。友人への義に厚い。がめつい。 女性にも髭が生えている。
オークを憎んでいる。エルフとは過去の戦争でギスギス。人間とは比較的仲が良い。
この辺りがトールキンが創造した新たな面ですね。
ギムリが面白キャラになっているのは映画版のアレンジですが、私は好きです。


RPGでのドワーフは、概ねトールキンタイプを継承しています。
基本的にはエルフと対比する形で、接近戦向けのステータスが与えられます。
オークなどのパワータイプが他に居る場合は、その中でも防御を得意とします。
古いタイプだとエルフが魔法で火力を担当し、ドワーフが防御を担当する傾向にありますが
弓と魔法の役割変更にしたがって、接近戦でダメージを担当するような役回りになることも。

ほぼ全てのRPGに共通して魔法は苦手になります。
しかし魔法を使えないが、魔法への耐性は良好という場合が多いです。
また製作する武具に関しては、ルーンを始めとする魔法の力を扱えます。

素早さや回避といったステータスに関してもほぼ全てが苦手と設定します。
一方で器用ではあるため、盗賊や狩人などの職業が絶対に駄目とは言えません。
弓が使えるドワーフは少ないですが、クロスボウや銃を扱うドワーフは多いです。
鍵は開けられる、罠は避けないで漢解除。こういうドワーフ盗賊も面白いかと。

ドワーフの僧侶や神官に対しては正反対の解釈があります。
これはエルフに関しても同様で、とにかく対になって得手不得手を設定されることが多いです。
僧侶に必要なものを、魅力や神聖なものへの親和性と捉えた場合
これはエルフに備わっていてドワーフに備わっていないとされることが多いです。
一方で必要なものを、規律や精神力と考えた場合には
自由を愛するエルフよりも厳格なドワーフの方が適正があるとされます。

ドワーフの属性や信仰は、地属性や炎属性であることが多いです。
トールキンイメージから先祖崇拝を強調しても良いでしょう。
また北欧神話で死体より生まれたこと、光を嫌うことから闇属性を与えたり
現実主義で神を信仰しない、といった方向性もありと幅広い設定が可能です。

また、ドワーフの女性については髭が生えているというのは無しにしても
男勝りであったり女性がいないというような設定が伝統的だったのですが
最近は「男が爺なら女はロリだ!」というような設定が流行ってますね。安定の日本。

最後に余談ですが、ドワーフはロボットと関連付けられることが多いです。
古代文明や錬金術の発展という形でSFチックな要素を取り入れるRPGは多いですが
そういった場合に白羽の矢が立つのがドワーフなのです。
ルーニックウェポン内蔵型ゲルマンロボドワーフが闊歩するRPGなんて胸アツですね!

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HN:奈々(なな)
RPGツクールVXAceを中心に製作を行っています。 スクリプト、イラスト、ドット絵など広くちょこちょこ手を出していますので、 できる範囲で他のツクーラーさんのお手伝いができたらなと思っています。